【ベースコンプ】Fodera x_Caliperレビュー【動画】

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概要

fodera x_calipier

今回はFoderaから発売されていたベース用コンプレッサー、「x_Caliper」について紹介します。
2000年代中盤に登場し、プロも使用しているコンプレッサーペダルです。

  • Foderaのコンプってどんな音するの?
  • 気になっているけど売っていないし、、実際どう?

といった方々の参考になれば嬉しいです。

概要
  • 通しただけでサウンドに変化がある「原音変化型」のコンプレッサー
  • ナチュラル~パコパコ系までセッティング可能
  • 24Vかつセンタープラスの電源が必要
  • 中古でもなかなか市場に出回らず、レア(相場も高い)

つまみの癖もありセッティングのスイートスポットを見つけるまで苦労しますが、
理想の音を見つけられればこれ無しではいられないほど高品質なコンプレッサーです。

動画でサウンドをチェックできるので是非ご覧ください!

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Fodera

fodera logo

音楽に関わっている人であれば聞いたことがあるかと思いますが、
アメリカニューヨーク州のブルックリンにある楽器メーカー。
設立も1983年と歴史があり、様々なアーティストに使われてきています。

  • ヴィクター ウッテン
  • アンソニー ジャクソン
  • リチャード ボナ

ベースが有名ですが、ギターも製造しており日本にも流通しています。
ベース同様に高級な木材をふんだんに使用し、特上なつくりとなっているそう。

サウンドについては実際に弾いたことがありませんが、聞く限り「間違いのない音」です。

x_Calipier

そんなFoderaが製造したコンプレッサーペダル。
2007年のNAMM showで公開されたという情報もあります。

初回分は全世界で120台しか生産されず、かなりレアな製品だそう。
※おそらく筆者が所有しているものはセカンドロット以降のものと思われます。

いずれも希少価値は高く、ネットオークションなどでも5万円前後で取引されています。

サウンドは、ベースを繋げただけで若干ふくよかになる印象。
指弾き時に薄めにかけてナチュラルなコンプレッションを得ることもできますし、
スラップ時に派手に掛けてもリッチなサウンドを手に入れることができます。
サウンドの詳細はのちほど紹介しています!

外観

fodera xcaliper 外観

外観を見ていきましょう。
真っ黒な金属製の筐体の中心に、Foderaのロゴが大きく配置されているのが特徴的。
塗装はざらざらとしており、ノブもプラスチック製でお世辞にも高級感があるとは言えません。

中央にLEDインジケーターで圧縮の動作がわかるようになっていますが、
精度はいまいちな印象。

横型ですがサイズは大きくなく、コンパクトにまとまっています。

in-out

一般的なエフェクターと同様に右がin、左がoutとなっています。
年代物とはいえジャックも差し込みやすく、つくりは間違いないです。

電源仕様

fodera comp power input

インプットの隣にあるのが電源。
これがまた曲者で、24Vかつセンタープラス仕様となっています。

専用のパワーサプライもしくはDCアダプターを用意するか、
センターマイナスからセンタープラスへ変換するケーブルを使用しましょう。

他のエフェクターに供給する用のパワーサプライとは別に、
電源を用意するのは正直手間ですね!

つまみ

それぞれのつまみを順に見ていきましょう。

筐体上部に4つ配置されたつまみはプラスチック製で、縦に溝が彫られています。
個体差もあると思いますが、物理的な動作はスムーズとは言えず、
少し引っ掛かりを感じますね。

Compression

最初にCompressionのつまみ。
拡大して撮影するとこのようなつまみになっています。

入力信号の圧縮具合を設定します。
薄く掛けたければ9時頃が良く、12時以降ははっきりとわかるくらいの圧縮感です。

Attack

Compressionの右にあるのがAttackのつまみ。
閾値を超えた信号を何sで圧縮するか設定します。

効きが独特で、リニアではないような感じです。

弾くフレーズやジャンルによって合うセッティングにしましょう。
個人的には10時くらいのやや速めがマッチしました。

Decay

Attackの隣にはDecayのつまみがあります。
コンプレッサーにDecayというパラメータを使用しているペダルは見たことがありません。
リバーブやディレイなどの空間系ではよく見ますね。

こちらはReleaseと考えてよく、何s圧縮を保持するか設定します。
こちらも弾くフレーズやジャンルによってセッティングしましょう。

12時くらいがベストかなと思いました。

Boost

一番右にあるのがBoostのつまみ。最終的な出力レベルを設定します。
圧縮された分、原音と比較しながら持ち上げましょう。

クリーンにブーストするというよりは、
若干音がふくよかになりつつゲインが上がっていくイメージを受けました。

Compressionを14時以降にした場合、原音レベルまで持ち上がらない仕様になっています。

古い製品ですので、もしかしたら個体差もあるかもしれませんね。

フットスイッチ

フットスイッチは一般的に広く使用されているものと同様。
スイッチの奥で子気味よく「カチッ」と切り替わります。踏み心地は大変良いです。

筐体との接続部分に白いプラスチックのワッシャーが使用されているのが印象的ですね。
筐体がすべて白と黒で統一されており、まとまりのあるイメージですね。

サウンドチェック

動画をご覧ください。
冒頭は薄く掛けたサウンドのDry/Wetを確認でき、
後半で少し深めにかけたサウンドをチェックできます。

サウンドの質感はかなり上品な印象を受けます。
ピークを抑える動作も雑さを感じませんし、良いまとめ方をしています。
Boostも単純に音量を上げるだけではなく、若干の太さも加えられていますね。

このサウンドは後段に歪みのペダルを置きたくなりますね。

ベースにも選りすぐりの木材を使用しているFodera、
やはり電子部品の選定にも相当こだわっているのでしょうか。

セッティングの方法

セッティングについて見ていきましょう。

つまみの効きはシビアで、特にコンプレッサーとして重要なAttackとDecayの調整が難しいです。
効きがリニアではなく、グッと変化するポイントがあるイメージですね。

おすすめのセッティング

動画でも紹介しているおすすめのセッティングについて紹介します。

うすめ

fodera うすめ

以下のようにセッティングしています。

セッティング
  • Compression:12時
  • Attack:10時
  • Decay:12時
  • Boost:Max(お持ちのシステムによる)


Boostは若干ノイズが乗るためMaxはあまり推奨しませんので、
後段に接続するブースターやプリアンプで持ち上げることを想定ください。

このセッティングは比較的薄目であるものの、しっかりとピークを押さえてくれます
フィンガーからスラップまで対応でき、
大きな味付けは欲しくないがしっかりとコンプレッションしてほしい
という要望に応えてくれます。

比較的スロー~ミドルテンポの楽曲にマッチすると思います!

しっかりめ

以下のようにセッティングしています。

セッティング
  • Compression:15時
  • Attack:12時
  • Decay:12時
  • Boost:Max(お持ちのシステムによる)

このセッティングは割と派手目に圧縮してほしい時に使用します。
スラップを多用するときにおすすめですね。

もっと圧縮感や味付けが欲しい場合はAttackを調整してみてください。
※本来、圧縮するタイミングを決めるパラメータですが、聴覚上の圧縮感に大きく左右してきます。

アップテンポの楽曲や、後段に歪みを置いてゴリゴリさせたいときにおすすめです!

メリット・デメリット

メリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリット

  • 通すだけで若干音がふくよかになる
  • 薄く~ガッツリ掛けるまで対応可能

守備範囲は広いといえますね。
Foderaの音か、と言われるとダイナミクス系のペダルなので判断が難しいです。
発売されていたプリアンプ(Model2011など)の方がイメージは近いと思います。

デメリット

  • 設定がシビア(つまみの効きが独特で、スイートスポットが見つけにくい)
  • なかなか手に入りにくく、かつ高価
  • 電源が特殊(24Vセンタープラス)なため、パワーサプライからの供給は工夫が必要

自分に合ったセッティングさえ見つかれば強力な武器になること間違いなし、です。
なかなか流通していないので、メルカリやラクマ、ヤフオクなどで探してみましょう。

まとめ

今回はFoderaのx_Caliperについてレビューしてきました。

電源仕様が独特などの面はありますが、常に掛けっぱなしで足元に置いておきたいペダルです。

まとめると、

まとめ
  • 通しただけでサウンドに変化がある「原音変化型」のコンプレッサー
  • ナチュラル~パコパコ系までセッティング可能
  • 24Vかつセンタープラスの電源が必要
  • 中古でもなかなか市場に出回らず、レア

といったコンプレッサーペダルになります。

中古で見かけた際は是非ゲットしてみてください。
少しでも参考になれば嬉しいです!

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この記事を書いた人

音楽好きな家族の影響でベースを始め、スラップ歴は十数年。学生時代にバンド活動を経験し、今はSNSに演奏動画を発信しています。普段は会社員ですが、ベースが好きすぎてどんなに忙しくても毎日弾いています。

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