SUMO COMPの概要
今回はSUMO STOMPから発売されているSUMO COMPについて紹介します!
上品な出音とナチュラルな圧縮感はどのジャンルにも使えます。
- たまに使っている人を見るけどどんな製品?
- コンプ選びに迷っている
といった方々の参考になれば嬉しいです。
- プロも使用しているInner BambooのU-ⅡをMXRサイズに収めたコンプレッサー
- 使用回路や電子部品にこだわりっており、その音は間違いない
- 生産量が少ないため、手に入りにくい
- 4万円台とやや高め
結論として、このサイズでこの性能は素晴らしいです。
指弾きからスラップ、ピック弾きなどオールジャンルに対応でき、おすすめです。
年間で生産計画を立てられてますので公式のアナウンスをご確認ください!
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SUMO STOMPとは
以下、公式より引用です。
リーズナブルかつハイクオリティなギター/ベースペダルをリリースし、同時にビンテージクローンペダルなどもリリースしております。
公式より引用
ベーシストだけではなく、ギタリストからも支持されるエフェクターブランドです。
ケンタウルス系のクローンペダルなども製造しており、
名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
このロゴ、特徴的ですね!かっこいい!
SUMO COMPとは
数々のトップミュージシャンに愛されたIBBIフラグシップコンプレッサー「U-II」を機能もそのままにMXRサイズの小さな筐体に作りこみました。サイズやパーツの制限がありながらも、使用回路のバージョンアップや別視点からのパーツ選定などのサウンドチューニングを施し、限りなく「U-II」に近づけました。大音量で鳴らすと僅かにローエンドに差が出ますが、寧ろ高域の艶や若々しい元気の良さがSUMO COMPにはあります。
サイドチェインEQがU-IIは6ポジションに対してSUMO COMPは2ポジションになっておりますが、4弦から6弦ベースまでポジションの不足を感じさせません。
9Vアダプターだけでなく一般的な5Vモバイルバッテリーでの駆動にも対応。
公式より引用
まとめると、
- 同社のフラッグシップコンプ「U-Ⅱ」をサイズダウンしたもの
- サウンド面ではU-Ⅱに限りなく近づけた
- U-Ⅱと比較すると高域の艶や元気の良さがある
といったところでしょうか。
実際使ってみて、その品質の高さを感じています
SUMO COMPの外観
それでは外観を見ていきましょう。
まず、アルマイト加工された筐体の美しさと上品な赤色に目を奪われます。
性能面のみならず、高級感を感じさせる外観はユーザーの所有欲も満たしてくれます。
In – Out
一般的なエフェクターと同様に、向かって右側がin、左側がoutです。
エフェクターボードを組んでいく際にも、他のエフェクターと同様なケースが多いと思います。
奇麗に整理して並べることができますね。
つまみ
各つまみを見ていきましょう。
上部に配置された3つのつまみは溝が彫られた金属製で、ユーザビリティも高いです。
また、つまみの効きも適度に重く、簡単な外乱では動くことはなさそうです。
Threshold
筐体左上にあるThresholdつまみ。
コンプレッサーの閾値を設定します。
右に回せば回すほど圧縮がかかりやすくなります。
浅めから深めまで設定しやすい印象です。
Ratio
上部中央のRatioつまみ。
コンプレッサーの圧縮比率を設定します。
右に回すほど圧縮率を高めます。
こちらも低めから高めまで非常に設定しやすい効きです。
Level
出力レベルを設定します。
聴覚上、Dry信号と同等かやや上げ目に設定しましょう。
効きもスムーズで設定しやすいです。
Attack及びRelease
小さいつまみを採用しています。
アタックはスレッショルドを超えてから何秒でコンプレッサーを動作させるか、
リリースは圧縮を何秒保持するかを設定します。
SumoCompの設定範囲は以下の通りです。
- Attack:10μs ~ 100ms
- Release:22ms ~ 122ms
非常に速い動作が可能となっていますね。
つまみは小さく、指先で調整する必要があるので少々操作はしにくい印象。
ここは頻繁に設定変更するものでもないので気にはなりません。
サイドチェイン
目玉機能であるサイドチェインスイッチです。
圧縮信号をハイパスさせることにより低域由来の過度な圧縮がかからないようにできます。
トグルスイッチを左右に倒すことにより変更可能。
4側に倒すと通常モード、5側に倒すと低域が聞こえやすくなります。
一般的に、低域はエネルギー量が多く閾値に簡単に引っかかってしまうので圧縮の動作を左右する重要な信号となります。その圧縮のトリガーに対して低域を除くことにより、ベースで極めて重要な音域を確保することが可能です。
以下のベーシストにおすすめです。
- 多弦ベースを使用している
- ダウンチューニングを使用する
- EQなど低域を持ち上げるペダルの後にコンプを設置している
輪郭も失われず、おすすめの機能です!
後で紹介する動画でもチェックしているのでご確認ください!
フットスイッチ
エッジの効いたスイッチを採用。
深いところに切替点があり、重厚感のある「カチカチ」という音です。
LED
筐体上部に2つのLEDを採用しています。
左:スイッチのONで赤く点灯
右:コンプレッサーの動作に従って白く点灯
動作も非常にわかりやすく、必要十分といった機能です。
SUMO COMPのサウンドチェック
サウンドについてはYouTubeにアップした動画を参照ください。
冒頭のデモが参考になるかと思います。
コンプをONにすると音の質感が若干向上されたように感じます。(特に高域部分)
圧縮も自然で、ベースのおいしい帯域は漏れなく後段へ伝えてくれる印象。
指弾きからスラップ、ピック弾きまでオールジャンルこなせるイメージです。
原音の積極的な変化はなく、ベース本来の出音を重視したいベーシストにおすすめです。
SUMO COMPの音作りの方法
まずは購入した際に付属してくる公式おすすめのセッティングで試してみましょう。
上の動画中にある冒頭のデモでしているような浅めのセッティングから調整します。
もう少し深く掛けたいといった方はスレッショルドやレシオを上げてみましょう。
※上の動画は再生開始部分を変更しているので再掲。
SUMO COMPの電源
使用可能な電源は、
- 5 ~ 16V
- DCアダプタのみ
- センターマイナス、プラスの両方に対応
となっています。
モバイルバッテリーの使用も可能とのこと。
昇圧してのサウンドチェックはしていませんが、
よく使用されるパワーサプライの9Vで十分な能力が発揮できます。
SUMO COMPのメリット・デメリット
本機器のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリット
- サウンドの質向上が見込める。特に高域が煌びやかになる印象
- 圧縮も自然なものから深く掛けることも可能で守備範囲が広い
デメリット
- 原音mixができない
- 値段が高め(2022.10時点で約4万円)
原音mixができない点についてですが、
深めにコンプレッションしても低域は埋もれることがないため
アンサンブルでも困ることはありません。
また、サイドチェイン機能で低域を圧縮のトリガーからスルーさせることが可能なので
原音をmixさせる機能は無くても問題ありません。
まとめ
今回はSUMO STOMPのSUMO COMPについて動画も用いてレビューしてきました。
非常に高性能で、ジャンルを選ばないコンプレッサーペダルです。
まとめると、
- プロも使用しているInner BambooのU-ⅡをMXRサイズに収めたコンプレッサー
- 使用回路や電子部品にこだわりっており、その音は間違いない
- 手に入りにくい
- 4万円台とやや高め
といったコンプレッサーになります。
ベース用コンプレッサー選びの参考になれば幸いです!
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